嬉泉

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嬉泉の想

(3)支援のポイント

社会福祉法人嬉泉 理事 沼倉実

そして石井は、前章のようなことの多い社会状況を鑑みて、支援者はどのような立ち位置で当事者や家族にかかわるべきなのかをしっかりと念頭に置く必要があるとした。

支援のポイント①

本人や親にとって安心できる存在になる

→安定した態度を保つ、根気よくかかわる

  • 本人や家族がかかわることができる人や場を作る
  • できるだけ早い段階から孤立をさせない
  • 人への警戒や防衛を解き、自律をサポートする
  • 苦手な刺激の制限と調整

療育支援のポイントとして大きく 3 ポイントを説明し、支援者のスタンスを説いた。ポイント①では、当事者に「安心、安全、安定」を作り上げることを第一として、療育の基盤づくりをすることで支援者との信頼関係を構築する過程に関してふれた。この段階では、支援者は当事者とその家族との距離感を慎重に測りながら、安心できる存在になることを大切にすることが重要なポイントになる。

支援のポイント②

自己認知や環境認知をすすめる

→できているところを認める、分かる体験を積む

  • 自己肯定できる体験、人に認められる体験を積む
  • 物事や状況のとらえかを知る。確認をしながら「共有する」こと、または、「違いを知る」こと
  • 納得をとりつけ、現実の状況や場面へつなぐ
  • 代弁、予告、丁寧な解説、言い聞かせなだめるなど